今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 ――何も諦めるな。
 ふと、相可(おおか)くんの言葉が脳裏に浮かんだ。

 一緒に冬の花火を見た日、相可(おおか)くん が、そう言ってくれた。

 だから大丈夫。
 それだけで走れる、頑張れる。

 ピー、と日向(ひゅうが)先生の笛が鳴って、わたし達は地面を蹴り、走り出す。

 分かってはいたけど、どんどん追い抜かされていく。
 そしてゆりちゃんがわたしを追い越す瞬間、
 肩が軽く当たり、バランスを崩し倒れそうになるも堪える。

「はぁっ……、はぁっ……」

 く、苦しい……。
 どうしよう…疲れてきちゃった…。

「大丈夫?」