わたしが決意をしてから 城内の姿を見掛けても なるべく避けるようにした。 諦めをつける為に。 でも勿論 城内から声を掛けられたら ちゃんと返事はした。 最初は辛かった。 けど慣れたら意外と 我慢できるものだった。 「うん。大丈夫。」 そう、言い聞かせながら。