執事的な同居人







「じゃあここで待っててね~」





大人しくなった私にヒラリと手を振って奥の部屋へと行ってしまった涼さんとカイ。





「………………」





ちょこんと身体を小さくさせて誰もいない席で静かに留まってる私。





(待っててね~って…本当に颯太さんが来るのかな)





………てか。





(来てるのバレたらヤバいんじゃない!?)





二度とこの場所には行くなと言われているのに。




その約束を交えたにも関わらず、


しかも颯太さんには内緒で


今日ここに来た。





何を呑気に「(颯太さんまだかな…)」なんて考えてるんだろう。



確実、オコラレル。





「か、帰ろう…!!」





慌てて席を立つも、






「どこ行くの?」


「っ!」






ポンッと後ろから肩を叩かれて、唐突のことに身体を震わせた。





(まさか……颯太さん!?)





ビクビクと怯えながらも、恐る恐る振り返る。




そこにいたのは颯太さん、ではなくて。






「カイ!?その格好…!」





全身真っ黒スーツで身を包み



一層目立つ赤色ネクタイ。






「どう?似合ってる?」






いつにも増して爽やかスマイルを浮かべるカイがいた。