執事的な同居人






想像しただけでもゾワリと鳥肌が立った。




でもまあ、それが普通だとは思うけど…。




この年齢で彼女ぐらいはいるだろうし…。




いや、まてよ。




彼女がいるなら私と同居するのはおかしくない!?




「彼女の家に住めよ!」




近くにあった時計を颯太さんに向かって投げれば、




ガスッ!と後頭部にクリーンヒット。




私、結構コントロールいいかもしれない。




「イテテテ………」




さすがに目を覚ました颯太さんは、ゆっくりと起き上がった。




「出て行け」



「……急ですね」




急もなにも…




その場から立ち上がり、見下すような視線で




「あなたの居場所はここ以外にあるでしょ!」




ビシッと指を差す。




「人に指を差してはいけませんよ」って小声で言われたけど、無視無視!



「………と、いいますと?」




平然とした様子の颯太さん。
慌てる気配は全く感じない。




しらばっくれる気か…!