執事的な同居人







***





「ぎゃっ!おもっ!!」




ドスン!




っと何やら途轍もなく重たい物が私の身体の上に乗っかった。




それのおかげで私はパチリと目を覚ます。




あ、もう朝か…




眩しい光が一気に目に射し込んで、何度も瞬きを繰り返した。




「……ちょっと、重たいっての」




私の身体の上に覆いかぶさるようにして乗っかるそれ。




………またか。




「スースー…」なんて可愛らしい寝息をたてて眠るこの人。




いつ、帰ってきたんだろ。




「颯太さん、」




そう彼の名前を呼べば




「………ン……」




ピクッと身体が小さく動いた。




「起きて。てか起きろ!」




ベシッ!と力強く頭を叩けば、「いって…」と顔を歪める颯太さん。




眩しいのか、目を細めてゆっくりと起き上がった。




「……………」



「ほら。どいたどいた」




あくびをする彼。




それに構わず「どけっ!」と身体を押す。




が、




「………もーちょっと…寝させて下さい…」



「は?て、ぎゃあ!!」




ドサッ!!




またしても倒れこんできた颯太さんに、私も共にベッドに倒れ込んだ。