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「ぎゃっ!おもっ!!」
ドスン!
っと何やら途轍もなく重たい物が私の身体の上に乗っかった。
それのおかげで私はパチリと目を覚ます。
あ、もう朝か…
眩しい光が一気に目に射し込んで、何度も瞬きを繰り返した。
「……ちょっと、重たいっての」
私の身体の上に覆いかぶさるようにして乗っかるそれ。
………またか。
「スースー…」なんて可愛らしい寝息をたてて眠るこの人。
いつ、帰ってきたんだろ。
「颯太さん、」
そう彼の名前を呼べば
「………ン……」
ピクッと身体が小さく動いた。
「起きて。てか起きろ!」
ベシッ!と力強く頭を叩けば、「いって…」と顔を歪める颯太さん。
眩しいのか、目を細めてゆっくりと起き上がった。
「……………」
「ほら。どいたどいた」
あくびをする彼。
それに構わず「どけっ!」と身体を押す。
が、
「………もーちょっと…寝させて下さい…」
「は?て、ぎゃあ!!」
ドサッ!!
またしても倒れこんできた颯太さんに、私も共にベッドに倒れ込んだ。



