執事的な同居人






もう…無理…!




逆にふらつく私の足。




倒れないように力強く踏ん張ってみるものの、もう体力がもたない。




「ええいっ!!!」




しょうがない!!
私の部屋でいいやもう!




私の部屋の方が近くにあるため、颯太さんを連れて部屋の中に入れた。




ドサッ!




「はぁ…マジ疲れた……」




ベッドに私と颯太さんが一緒に倒れこむ。




「また寝てるし……」




横にいる颯太さんの目はしっかりと閉じられていて




また夢の中に入っていったみたいだ。




もういいや…
今日は床で寝よっと…




颯太さんを運ぶのはもう勘弁。




仕方がなく私のベッドは今日だけ颯太さんに譲ることに決めて




寝る準備をしようと起き上がろうとした。




が。




「………ちょ、どいてってば」




私のお腹付近に乗っかっている、颯太さんの腕。