あと少しで日付が変わる、そんな時間。
あの颯太さんのことだ、終電がなくなる前には帰ってくるだろうと思って。
携帯をいじりながらゴロゴロと暇潰しをしていると
ガチャッ…
静かに玄関のドアが開く音が聞こえた。
(帰ってきた!!!!)
ガバッ、と身体を起き上がらせる。
やっと帰ってきた!
心は嬉しいという気持ちでいっぱいになって
自然と顔に笑顔が浮かんだ。
こんなにも颯太さんのことを待ち望んでいたなんてね。
ふと机の上に置いたヘアクリップが目に入り、それを朝と同じような場所につけた。
……颯太さんが似合ってるって言ってくれたから。
少しでも綺麗な姿を見せたいと思って。
嬉しい気持ちを隠しつつも
待っていたという事がバレないように
「の、喉乾いたな~…」
さっきまで寝てましたよ感を出してリビングへと向かう。
リビングには明かりが灯っていて
きっとそこに颯太さんがいる。



