(ほっといて寝ればいいじゃん!!)
待つ意味なんてないのに
なぜこうも喋りたいという気持ちになるんだろう。
彼は昔のことなんて覚えてない。
それはとても悲しい現実だけど
無理矢理思い出させるのは違うと思う。
(いつかは、思い出してほしいけど……)
考えることは颯太さんのことばかり。
それは一緒に暮らし始めてからなのか
それとも過去を思い出したからなのか
それとも………
(颯太さんのことが、好きだから?)
キュッと胸が軽く締め付けられた感じ。
その感覚は私の中で初めてで
「っ…………」
何かなんて教えてもらわなくても分かる。
(……宿題!宿題しようっ!!)
その事から逃げるように今日出された宿題に取り掛かった。
集中すれば一旦その事を忘れられる気がして。



