「お茶………、美味しいし、身体にいいのに………、嫌いなの?」
「さっき、言ったじゃん。にげーモノは嫌いだって」
「ふふっ、そうかなぁ、私好きだよ、お茶」
「…………なんで、笑ってんのー? 俺のことバカにしてるわけー?」
ムスッとする音怜くんに、私は慌てて首を横に振って否定した。
「違うのっ! なんでも出来そうな音怜くんに、苦手なモノがあるんだなぁって
ちょっと意外に思っただけ」
「あっ、そーなの」
つれない返事に私は苦笑いした。
私は、ちょっぴりドキドキしながらも、音怜くんの横に立つ。
音怜くんは、くいっと、ペットボトルのジュースを飲んだ。
その姿を見て、甘党なのかな? と思う私。
「私、補習受けてるんだけど、今先生いないの。だから……、ちょっと勉強教えてくれない?」
「いいけど」
あっさりと音怜くんはオーケーしてくれて、私たちは教室に戻った。
「どれー? 見せてみー?」
「この古典のプリント渡されたんだけど………、ほとんど分からなくて」
「あー、それはねー………」

