じれじれ王子と心の蕾。




「うん! 理々乃ちゃんも部活、頑張ってね~!!」

お互い笑顔で、ひらひらと手を振る私たち。
やがて、理々乃ちゃんの姿は教室の廊下へと消えていった。

よしっ! 早く帰れるように補習、やらないとっ!
そう気合をいれると同時に、私しかいない教室に古典の先生が入ってくる。

「じゃ~、川高、これが課題のプリントな? 先生ちょっと忙しくて、少し
経ったらまたすぐ戻ってくるから、それまで解いておくように」
「あっ、はい!」

私は、プリントを受け取ると、パタパタと教室をでて行く先生。

───数分後。

だ、だめだ~!! 全然わからないよ~!!

ピンクのシャーペンを机に置いて、完全にお手上げ状態だ。

もちろんプリントの答えの記入欄はほとんど空白。
私は先生があれから、戻って来ないのをいいことに、私はほっぺたを机にくっつける。

「私って、ほんとだめだなぁ……、寝てても頭がいい音怜くんがうらやましいよ~…………」