じれじれ王子と心の蕾。




そして、そのまま私は、床に倒れ込んで意識を失ったのだった。


「んん……、」
重い瞼を持ち上げると、ぼんやりと視界に広がったのは、見慣れない天井だった。
ゆっくりと意識が覚醒してくなかで、私は記憶をたどっていく。

確か……、そうだ! 私、トイレに行く途中で倒れちゃってそれで………、
それでどうしたんだっけ?

私は上半身を起こして、白いシーツのベットの上で考えこむ。


すると、シャッと囲っていたクリーム色のカーテンがひらいた。
養護教諭の女の先生がにこっと笑う。

「あら? 目が覚めたのね。体調の方はどう?」
「えっと……、まだ少し気持ち悪いです」

「それなら、もう少しここで休んでいくといいわ。女の子は大変よね~、生理で
貧血を起こして倒れちゃうって子、結構いるのよ?」

あ、やっぱり私倒れたんだ………って、どうして先生は私が生理中だってこと
分かったんだろう?

そのことを先生に伝えると──。

「川高さんが、持ってたポーチ、勝手に見ちゃったの。ごめんなさいね?」