「あっ、あのね、実は私、萩山くんにコクられたの………。ごめんっ!
なんだか、つぼみに申し訳なく思っちゃって、すぐには言えなくて…………」
口をもごもごと動かす彼女の頬は、ピンク色に染まっていた。
その様子を見て、私はピンとくる。
「もしかして、リリィ、朝陽くんのこと好きだったの………?」
理々乃ちゃんは一瞬目を見開いたけど、こくんと頷いて肯定する。
「いつから、そう思ってたの、リリィ?」
「あ、えーっと、入学式の日、自己紹介のとき一目惚れして………。で、でも
つぼみを応援したいって思ってたのは本当だからっ!」
左右に結んだツインテが、そよ風に揺れる。
私は、おもむろに口を開いた。
「そうなんだ……、よかったね、リリィ! 両想いになれて!」
「え? 私のこと嫌いになったりとかしないの?」
「そんなことないよ! リリィは大切な親友で、大好きなのは変わらないよっ!」
「よかった~……、そ、それと、もう一つお願いがあるんだけど………」

