「なあんだ! そうならよかったぁ! 私、結構きつく言いすぎちゃったから、
つぼみを困惑させてるんじゃないかと思って………」
眉のはしを下げる理々乃ちゃんを見て、私はとっさに───。
「だ、大丈夫! 音怜くんとはちゃんと別れるからっ!」
「あ、そう? それならよかった! つぼみには、もっといい人が似合って
るよっ!」
理々乃ちゃんは、ホッとした様子でそう言い残し、自分の席に戻って行った。
私は、ストンと力なく自分の椅子に座る。
このまま、音怜くんと付き合うフリをしていても、理々乃ちゃんを困らせるだけ。
それに、こんな気持ちのまま音怜くんと、今まで通り接することは出来ない。
彼女は、私の為を思って忠告してくれたんだ、だから──。
だから、音怜くんには、彼女のフリをするのはやめようって言おう。
そして、音怜くんとは、もう関わるのはやめようって決めよう。
おもむろにスクバからスマホを取り出す私。

