いや、音怜くんと関わっていることには、間違いない。
だから、やっぱり別れた方がいいのかな………?

不安にかられて、悶々と悩んでいると下腹部に重い痛みがズシン、ときた。

ううっ……、昨日お風呂から出たあとなっちゃったんだよね………。
男子はいいなぁ、生理がないんだもん。

私は歩きながら、そっとお腹の下あたりをなでる。
でも、痛みはひいてくれず、そのまま教室にたどり着いてしまった。

あーあ、こんなだったら、生理痛の薬飲めばよかったかなぁ。
そう思いながら、スクバを自分の机に置く私。
スクバの中身を机にしまっていると──、ふと目に止まったのは音怜くんの姿。

いつものようにクラスの男女に囲まれて、なにやらワイワイと楽しげに話しをしている。

いつもなら何とも思わない光景なのに、凄く遠くに感じるのはなせだろう。

───ばちっ!

あっ! どうしよう、目が合っちゃった………!!
私は、とっさに顔を逸らしたけど、遅かった。