そして、音怜くんと仮の彼女になってから1週間が過ぎた頃。
「リリィ、おはよーっ!」
「おはよう、つぼみ!」
リリィの家の前で私たちは、今まで出来なかった分を含めて思いっきりハグした。
そう、リリィの風邪はすっかり治って、学校に行けるまでに回復したのだ。
「また、リリィと一緒に登校出来るなんて、私嬉しい!」
「ふふふっ、つぼみったら大げさだなぁ~、でもそこが可愛いんだけどっ!」
私とリリィが、きゃっきゃっと喜びを分かち合っていると───。
「女同士で、いつまではしゃいでいるのー? 俺、見飽きたんですけどぉー?」
反射的に振り返ると、あくびをして、塀にもたれる音怜くんの姿がそこにいた。
私はリリィから離れて、彼の側に寄る。
「いいじゃない、別に! せっかくリリィが元気になってくれたのに!」
「風邪なんて、誰でもひくし、すぐ治るもんでしょー」
「ひどーい! 今すぐリリィに謝って!」

