私は、スクバから、アイスと飲み物が入ったビニール袋を取り出した。
「はい、これ! リリィ、よかったらこれ食べて元気だしてねっ!」
「えっ!? これって、私の好きな、苺アイス! わざわざ買ったの?」
中をのぞく理々乃ちゃんの目は丸くなっていた。
「う、うん、まあねっ……!」
「嬉しくて、つぼみを抱きしめたい気分だけど……さすがにそれはダメだよね」
にこりと、精一杯笑ってくれる、理々乃ちゃん。
ふと、彼女の視線が、私の後ろの音怜くんに移動した。
「ちょっと聞きたいんだけど………、げほっ、げほっ」
「わわっ! リリィ、寝てなくちゃダメだよっ!」
「あ、うん。そ、そうだね。じゃあね、つぼみ。後でノート見せてね!」
「うん! 今度持ってくる!」
そして、そこで会話は終了して、私と音怜くんは理々乃ちゃんの家を離れた。
そっと理々乃ちゃんの風邪がよくなりますようにと、思いながら。
私は音怜くんと一緒に学校に行った。
やっぱり、みんな、はやしたてたりしたけど、音怜くんと一緒だったから気にならなかった。

