私はしゃがんで、花に向かってぽつりと言う。
「………なんだか私みたいだね」
「どうして、そー思うの?」
「私、小さい頃は今よりもっと消極的で、友達つくるのが苦手で………、今は
マシになったけど、けどリリィや音怜くん以外の親しい人っていないんだよね、
あはは………」
空笑いしていると、音怜くんが口を開いた。
「お前、なにも知らないんだねー」
「なにもって……、なにを?」
「“つぼみ”の名前の由来、教えてあげよーか?」
「う、うん」
こくこくと私は首を縦に振って、彼の話しに耳を傾けた。
よいしょと、音怜くんも私の隣にしゃがみ込む。
音怜くんの目線が蕾の花の方へ向けられると、彼はゆっくりと口を開いた。
「将来が期待されているけど、まだ一人前ではないものを例えるのが───、
“つぼみ”って言葉なんだよー」
「うん、確か、未熟で半人前な人のこと言うよね」
「ほんと、お前自分に厳しーな」
私は、「え?」と顔を上げる。

