開始から、結構時間が経過して、今のところは青チームの点数の方が、わずかに上回っていた。
スコアボードを見ると、点数差は5点。
「音怜っ!」
その声と共に、パスされた彼はインサイドアウトしながら敵チームの人を軽々と
かわしていく。
そして──、音怜くんは白いラインの手前で止まって、ボールを投げた。
ふわりと、同時に浮かぶブラウンの髪。
ボールはきれいな弧を描いて、バスケットゴールに見事に入る。
───ピーッ!
笛の音が体育館に響いて、そこで試合終了となった。
みんな、わーっと音怜くんに集まって、次々に彼の頭をなでる。
ふふふっ、何だか楽しそうだなぁ……、当の本人はちょっと嫌そうだけどね。
バスケ部の練習が終わったあと、私は体育館の外で制服に着替えている、音怜くんを待っていた。
音怜くん、あんなにバスケが上手なんだ………!
けっこう距離があったのに、シュートを成功させるなんてすごいなっ……!
私も興奮から冷めずに、そうあれこれ思っていると………。

