「じゃ、家帰ってから開けるね」
「うんん、ここで中身、見て見てよ!」
「えっ、でも、先生来ちゃったら、どうするの?」
「───、俺が見張ってるから、2人共、そのまま喋ってればー?」
突然、音怜くんが会話に入り込んで来たので私たちは、びっくりした。
相変わらず、気だるそうな声。
だけど、そうしてもらえると私としてはおおいに助かる。
だって、早く理々乃ちゃんの反応を見たくて仕方が無かったから。
「じゃ、じゃあ音怜くんお願いします!」
「りょーかい」
「さ! 遠慮なく開けて! リリィの為に作ったんだ!」
「作ったって………? えっ!? これ猫!?」
理々乃ちゃんが取り出したのは、ちょっと大きめの写真立ての中にいる、猫の顔。
「この猫、すごいリアル~! 私、一瞬本物かなと思ったよ!」
「うん、それ羊毛フェルトなの。リリィ、喜んでくれた………?」
不安そうに見る私を、理々乃ちゃんは満面の笑みで答えてくれた。

