じれじれ王子と心の蕾。




私は、犬派か猫派か? と聞かれたら、「猫派」と答える程、猫好き。
一軒家だけど、お母さんが猫アレルギーな為に、飼えないのがちょっと残念だけどね、あはは。

そういえば、理々乃ちゃんも「猫が好き」って言ってたっけ。

私は心の中で「よしっ!」と気合を入れて材料と、作り方が書かれた
小冊子(しょうさっし)を持ってレジに向かった。

私は買った日の夜から、ニードルを羊毛にさしながら作り始めた。
けっこう思った以上に、作業するのは楽しくて。
まるで、小学校のときに戻ったみたいだなぁ、なんて1人でふふっと笑みをこぼした。

そして迎えた、理々乃ちゃんの誕生日の日。

「リリィ、お誕生日おめでとう!!」
「ありがとう、つぼみ!!」

私は朝のホームルームが終わったと同時に、座っている彼女に声をかけた。

そして、私はドキドキしながら腕に抱えていた紙袋を渡す。

紙袋もわざわざ選んで、猫のキャラクターが散りばめられたデザインにした。