「つぼみぃ、つぼみぃ」
私は、いったん彼女から身体を離すと、理々乃ちゃんの顔を見て、真剣に言った。
「でもね、理々乃ちゃん、最初っからそう説明してくれればよかったのに。そし
たら、私も相談にのってあげられたじゃない? 萩山くんや音怜くんのこと」
「ご、ごめんね……、私、つぼみに嫌われるのが怖くて言えなかったの。私、
つぼみのこと信じてあげられなかった。だから、相談できなかった。本当に
ごめんなさ───」
私は理々乃ちゃんの言葉を遮る。
「もう、謝ってばかりいないでっ! 気弱な理々乃ちゃんはらしくないよっ!」
すると、再び彼女は大きく目を見開く。
「そ……、そうだね。もう泣かないっ! その代わりお願いがあるんだけれど」
「なあに? 理々乃ちゃん、何でも言って?」
理々乃ちゃんは、何故かちらっと音怜くんの方を見る。
そして、意を決したように口を開いた。
「今ここで、音怜くんにどっちか選んでもらおう!」
「…………へ? ど、どういうこと?」
私は思わず頭の上にクエスチョンマークをいくつも浮かべる。

