どくん、と心臓が嫌な音をたてているのが、すぐに分かった私。
あぁ、私、今音怜くんに嫉妬しているんだ。
音怜くん………、タオル受け取るのかな?
そう思っていると、メンバーたちがヒューヒューとはやし立てる。
「音怜モテモテだな~!」
「うらやましいぜ~、俺もあんなかわいー子に、タオルもらいたーい!」
ふざけるメンバーに対して、音怜くんは以外にも普通だ。
もっと拒否るのかと思いきや、彼は、女の子の手のひらにキチンと置かれたタオル
を見つめる。
え、あ…………。
そして、彼は真っ白なタオルを受け取ってしまった。
女の子の周りには、複数人友達がいて、その子達は「よかったねー、受け取って
もらえて」と口々に言っていた。
嬉しそうに頬をぴんくに染める、音怜くんにタオルをあげた女の子。
そして、そのタオルを持ったままなぜか私の元に歩み寄る、音怜くん。
え、え、え??
私はわけがわからなかった。

