私の反応にぽかんとする理々乃ちゃん。
「つぼみ、自分で気が付かなかったの!?」
「へ? あ、うん…………」
「もー、つぼみってば鈍感子ー! 音怜くんに本気で愛されてるんだって自覚しな
きゃダメだってば!!」
冗談っぽく笑いながら私の背中をバシバシ叩く彼女。
う………、地味に痛い。
でも「愛されてる」って、なんだか嬉しいな…………。
私も音怜くんを「好き」のもっと上の「愛されてる」って思われるようになりたい。
「理々乃ちゃん、教えてくれてありがとう。今度からは音怜くんのこと、もっと
意識してみる!!」
「…………意識しすぎて、おかしくならないようにね? 恋愛感情として」
「も、も~、わ、分かってるよっ!」
私が反論していると───。
「あ、見て、つぼみ。音怜くんがシュートしそうだよ」
「えっ!? ほんとっ!?」
視線をコートの方に向けた途端───、ボールが弧を描いて、バシュッとリングに
入る。

