じれじれ王子と心の蕾。




ちょっと………、いやかなり怖かったけど、斎藤さんも音怜くんのことがよっぽど
好きなんだな…………。
でも、彼女が音怜くんを非難したことは許せないけれど…………。
てゆうか、どうしても私を音怜くんから、引き離させたいオーラを出していた。

私、どうしたらいいんだろうっ………!?


頭でいろんな考えを巡らせていると───。

「あら? つぼみ?」
ちょうど玄関の扉から顔を覗かせるお母さんの姿が目に映る。
「あ、お、お母さん………」
「突っ立ってどうしたの? 早く家の中に入りなさい~」
「あ、う、うん」


白い柵を閉じて、私は家に戻った。
自分の部屋のベットにダイブする私は、ごろんとうつ伏せになる。


そして──、私はもう一度斎藤さんの言葉を思い出す。
『私と会ったら再度聞くけど、次もし、音怜くんと付き合ってたら、ただじゃおかないから!! …………おぼえておきなさい!!』

ぴろんと、スマホが鳴る。