あれこれ理々乃ちゃんと私が、言い合っていると───。
「弁当がクマさんって、小学生ー? なーんちゃんてぇー」
「へ……?」
「あ、あいつはっ………!」
いないはずの裏庭に人がいた。
背なしベンチに仰向けで、明らかにごろんとしている、1人の男子の姿。
ブラウンでふわふわの髪に、耳にピアス。
だ、誰だろう?
というか、いつからそこに居たのっ!?
ふと見ると、隣にいる理々乃ちゃんが警戒している。
彼はふあっと、あくび一つしてから、ゆっくりとベンチから立ち上がった。
すると、私は思わず息を呑む。
容姿はモデル並みの高身長でイケメン。
しかも、色素の薄いベージュに近い茶色の瞳は、吸い込まれそうだった。
カラコンなのか裸眼なのか分からないけど、キレイだなぁ。
そう思っていると、彼はいきなり、衝撃発言をする。
「あ、昨日の失恋女子ちゃん」
「───っ、ええ!?」
「ちょっと、何でアンタがそれを知ってんのよ!」

