「ちょっと、あなた川高さん?」
「………へ?」
私が振り向くと、いつの間にか外の歩道に立っている、数人の女子たち。
そのグループの先頭に立っているのは、見覚えのある茶髪の髪の、目つきの悪い
女の子だった。
私は、たらーりとおでこに汗が流れる。
これは、イエスと言うべきか、ノーと言うべきか迷っているうちに、ずんずんと
こちらに迫ってくる。
「この柵開けて、こっち来なさいよ」
「は、はい………」
私は、あっさり拒むのを諦めてしまい、言われた通りに再び柵を開けた。
恐る恐る女の子たちの側に寄る私だったけど、微妙な距離をあけて立ち止まる。
私はすうっと息を吸ってから出来るだけやんわりと言った。
「ええっと………、ど、どちら様でしょうか?」
「はぁ? すっとぼけるのもいい加減にしなさいよ!」
「ご、ごめんなさ───、」
茶髪の女の子が私の言葉を遮って口を開く。
「私は斎藤茜、あんたと同じクラスよ!」

