パタパタと私は、先に終了していた彼の元に走る。
「つぼみちゃん、どうだった?」
「うん! なんだか、ファンタジー系のゲームの主人公になったみたいな気分
だった!!」
すると、目を丸くする音怜くん。
んんん? もしかして…………。
「もしかして、音怜くんも同じこと考えてた?」
「ん、当たり」
くすっと音怜くんは笑って、私の手を引っ張る。
並んで、ふれあい動物広場をあとにする私たち。
もう空はオレンジ色に染まっていて、カラスが一羽鳴いて飛んでいったのがわかった。
音怜くんは口を開く。
「最後に、お土産買って帰ろーか?」
「うん! でも、お土産屋さん色々あったよ? 時間的にもう帰らなくちゃいけないし………、どこで買おうかなぁ?」
スマホで調べる私は、うーんと唸った。
すると、ふっと視界が急に薄暗くなる。
そして───。
ポツポツ、と突如降りだす雨粒は、アスファルトの上に溶けていく。

