そして、音怜くんはゆっくりと馬の背中に乗り、飼育員さんと共に木が茂るコース
の中へと消えて行った。
そして、私も同じようにヘルメットを渡され、馬にまたがる。
うわっ、一気に目線が高くなった………! しかも、馬の体温も感じる………!
「では、行きますよ~」
パカパカと響く馬の足音。
私も、音怜くんと同じく、コースの入り口をくぐって、ドキドキしながら乗る。
すると、馬を誘導させている飼育員さんが、ふふっと笑いかけた。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ~。この子たちはみんな温厚な性格ですから~」
「あっ、は、はいっ!」
パカパカ、パカパカ。
うわぁ、私こんな自然の中で、馬に乗ってるよ、まるでファンタジー系のゲームの
主人公になった気分………!
ファンタジーは、馬は欠かせない存在だもんね!
あれこれ思っている内にゴールにたどり着き、私は飼育員さんにヘルメットを返す。
「あっ! 音怜くん!」

