「はい、そうです」
「かしこまりました! では少々お待ちください!」

パタパタと、店員さんはメモを手にせわしく駆けて行った。
ほどなくして、「お待たせしました!」の声と共にパンケーキと、アイスが運ばれてくる。

「わ~っ、パンケーキにホワイトタイガーの顔がスタンプされてるっ!」
私は、スマホを取り出して、パシャリと写真をとってから、パンケーキを食べ始めた。

「ん~っ、生地がふわふわしてて美味し~っ!」
「確かに美味いな、横に添えてある生クリームもコクがあっていい味してる」

私と音怜くんは、ぺろりとパンケーキをたいらげて、デザートのアイスに今度は
口を運ぶ。

「わっ、新鮮なミルク味って感じ、このバニラアイス…………!」
「へ~、うまそうに食べるね」
「だって、美味しいんだもん!」
「いいな~、俺も食べたい」

んん? この流れってもしかして………。

「…………音怜くん、私のアイス食べたいの?」