そう言われたいと思ったから、このコーデにしてきたのに、いざ音怜くんを前
にしたら、なんだか恥ずかしくなってきた………。
で、でも、やっぱり嬉しい気持ちは変わらない。
というか、音怜くんの私服姿を見るのも、凄く新鮮。
ぶかっとした白のトレーナーに、ベージュのパンツを着ている。
「あ、ありがとうっ! あの……、髪もちょっといじってみたんだ」
「ふわふわしてて、俺とおそろいだな」
「音怜くんって、それ地毛なの?」
「そーだよ、よく間違われるけど、これは生まれつき」
音怜くんは、「行こ?」と言って、私の手をぎゅっと握る。
跳ね上がる心臓。
手の平が熱くなっていることに気づかれませんように…………! と私は祈った。
ああ、すごーく楽しみだなぁ………!
そう思っていると、聞き覚えのある、叫んでいる声が耳に届く。
音怜くんもそれに気づいたみたいで、歩き始めた足をストップさせて、周りを見た。

