「どうしたの? 音怜くん………?」
「さっきの話しに戻るけど、なんで俺のことそんなに知りたがってるのー?」
「それは………、音怜くん、なんだか時々寂しそうな顔するから………だから、
私が力になってあげたくて」
すると、音怜くんは目を丸くして、私を見ていた。
「でも、もう音怜くんに、しつこく聞いたりしない、約束する。音怜くんは私
が泣いてても、なにも言わなかった、だから私も聞かない」
私は、彼ににこっと笑いかけた。
意外なものを見るような、表情を浮かべる音怜くん。
───そして、彼はなにか考えこんだあと、口をゆっくりと開いた。
「俺、実はこの家の養子として迎えられたんだ」
「………へ?」
よ、養子………?
「それって、もしかして───」
「そう、つぼみちゃんの思ってる通り、一緒に暮らしている今の親とは、全く血がつながってない」
「………っ」
私は、思わず声を詰まらせた。

