「ちょ、ちょっとストップ!」
私は慌てて、パカっとケースをあける音怜くんを止めた。
その反応に、音怜くんは首を傾げる。
「なに? つぼみちゃん?」
「わ、私ホラー系は大の苦手で………」
「えーっ、そうなの? ウチの親と同じこと言うんだねー、つぼみちゃん」
「えっ、ご両親も苦手なの?」
「………」
すると、黙りこくってしまう音怜くん。
「………音怜くん?」
「あっ、な、あんでもない」
そう言って、再びケースを閉じる。
そういえば、音怜くん前にも“家族”に触れる話題があがると、ちょっと避けよう
としていた。
どうしてだろう………?
もしかして、あまり話したくない理由でもあるのかな?
そういえば音怜くん、時々寂しそうな表情するよね…………?
もし、それが関係しているなら、力になってあげたい。
私は思い切って、音怜くんに聞いてみた。
「ねぇ、音怜くんって、家族の話題になると、離れようとするよね?」
「別に、そんなことない」
彼は、あくまでも首を横に、軽く振って否定する。

