ミルフィーユ王子はキュン死しそう




「そんな昔の私と似た境遇の、
 女の子がいるんです」



「その子が、桃ちゃん?」



「はい。
 隣の女子高に通う、1年生で。

 高校生になった今も、
 親から虐待を受けているんです」



「……かわいそうに」



「毎日高校が終わると、15分だけ
 桃ちゃんと公園でお喋りをしていました。

 でもこの一週間、顔も見れていなくて……」



「それは……心配だね」



 
「だから私、
 どうにかしてあげたいんです!」



うるるんの瞳に、強い意志が宿った。



僕は、うるるんの心の声を

一つも聞き漏らさないように、

じっと、うるるんの瞳を見つめる。