ミルフィーユ王子はキュン死しそう




僕の顔に、

マンガのような絶望の縦線が

ぎっしり入る。




幽霊のうるるんでもいい。

触れられなくてもいい。



普通の恋の幸せなんていらないから

僕は幽霊のうるるんを、

一生大事にするんだ!



そう、心に誓ったのに……



幸福すぎる夢

あっけなく消えちゃったのかなぁ?





幸せという、目に見えない宝物。



失った悲しみが大きすぎて、

生気を吸い取られたように

僕はベッドにバタリ。




何気なく、窓の外を眺め


ゾゾゾゾゾ…


恐怖で、僕の体が震えだした。