高校のみんなに振りまいている

余裕を帯びた、優等生笑顔。



ドキドキが強すぎて

それを顔に貼り付けられない。



うるるんが部屋にいると思ったら

『なんかムリぃぃ』って

逃げ出したくなってきた。



どうしよう。


僕の顏、真っ赤じゃない?



こんな顔でうるるんの前に現れたら

情けない男って思われちゃうよ。





『大好きすぎる』というのは

手に負えない感情らしい。



ただの『好き』なら、

好きな子と二人だけの時間を

1秒でも無駄にしたくないって、

今すぐ、このドアを開けられるのに。