ミルフィーユ王子はキュン死しそう




「うるるんって、優しいね」



「えっ?」



「今、僕のことを、
 必死に考えてくれているでしょ」



だって……



「アメリ様が
 ご主人様に怒鳴られる姿は……
 見たくありませんので……」



「大丈夫。

 今日一日の授業くらい、
 ちょっと本気を出せば
 すぐにカバーできるから」



「でもアメリ様は、
 学校以外でも
 塾や習い事でお忙しいのに……」



「イヤ?」



「……ん?」



「僕がうるるんのお誕生日を、
 お祝いすること」



へっ? へっ?