ミルフィーユ王子はキュン死しそう




「やったね……というのは?」



「僕が、うるるんのお誕生日を
 心からお祝いする、
 初めての男になるってことでしょ?

 光栄すぎて
 嬉しくてたまらないなぁ~」



「アメリ様は、放課後もお忙しいのに。
 ご迷惑なんじゃ……」



「今日は、経営を学ぶ塾と、
 ピアノのレッスンが入っているけれど。

 9時過ぎには帰るから。

 世界一幸せなお誕生会にしようね。

 って、自分でハードルを上げちゃった」




アメリ様は、テヘっと舌を出し



「今日の全授業中、
 ウキウキで悶えちゃったらどうしよう」


と、楽しそうに肩を揺らしている。