ミルフィーユ王子はキュン死しそう






――そして、数十分後。




朝ごはんを食べ終え、



長い手足に

ブレザーの制服をまとい、



寝癖を一本も見逃さないくらい

サラサラ髪に仕上げ、



部屋に戻ってきたアメリ様は



「良かったぁ。
 ちゃんといてくれたぁ~」



私を見つけた瞬間

最大級のニコっ。





「うるるんが僕の部屋から
 いなくなってたらと思うと、
 心配で心配で。

 朝ごはんを、かき込んじゃったよ」



恥ずかしそうに

ポロポロと頭を掻いた。