ミルフィーユ王子はキュン死しそう





あの時がいつのことなのか

教えて欲しくて


「……えっと」

弱々しい声を吐き出したのに




ドンドン!!


壁を叩く音が響き



「おいコラ~! 
 べちゃべちゃクリーム王子!

 ちゃんと、学校に行く支度を
 してんだろうな!!」



隣の部屋から、罵声が飛んできた。




アメリ様の部屋の隣は

桜牙君のお部屋でしたっけ。



……って。



わわっ!

もう、こんな時間!





「アメリ様。
 私なんかに構ってないで
 高校に行く支度をしてください」



「じゃあ、制服に着替えなきゃ」



ひゃ!!


き、き、着替え……?




「わ、わ、私……
 部屋の外に出てますから!
 ドアを開けてもらえませんか?」



「うわっ。
 そそそ……、そうだよね?

 うるるんの前で着替えるとか……
 ありえないよね……?」