ミルフィーユ王子はキュン死しそう



私はベッドの上から

床に座るアメリ様をチラッ。



アメリ様は恥ずかしそうに

布団を、鼻の上まで引っ張っている。




「今の……桜牙との会話……
 うるるんは……全部聞いていたよね?」



「……ご、ご、ごめんなさい」




ここはアメリ様のお部屋。



ドアも開いていたし

私が気を利かせて、退出するべきでした。



それなのに……



「僕のこと……

 幻滅しないで……」



「えっ?」



「好きな子が
 僕の部屋にいるっていうだけで……

 胸が破裂しそうなほど
 バクバクなの……」




ひゃ??



「今だって恥ずかしすぎて……

 うるるんの顔……見れないし……」