使命感に襲われたように、 僕は、うるるんに向かって足を進める。 歩行者信号がカチカチ。 それに気がついた、うるるんは、 慌てて横断歩道を渡りだした。 2人の距離が、だんだん縮まって ――すれ違う時 うるるんの腕を捕まえなきゃ! ――朝みたいに、逃げられないように! 男らしい覚悟を決めた瞬間 僕の目に映ったのは 大好きな子の 激痛に悶え苦しむような顔。