本人であってくれ!という期待と
夢だったら……という不安。
対局する二つの想いを胸に、
僕は、しゃがんだまま振りかえる。
そこには
真っ黒なワンピースをまとい、
ショートの髪を揺らし、
ムササビみたいに真ん丸な目を
恥ずかしそうに揺らす、
大好きな子の姿が。
「お久しぶりです……
アメリ様……」
ううっ……うわぁぁぁ。
ほほほほ……本物だぁぁ。
あまりにビックリして、
ウサギみたいに
ピョンと立ち上がっちゃった。
「薔薇のトゲで、たくさん傷を
作ってしまっているようですが、
痛くないですか?」
僕のことを、心配してくれているの?
相変わらず、なんて優しい子。
控えめながら
僕をものすごく心配してくれるところ。
好き!
本当に大好き!



