ミルフィーユ王子はキュン死しそう


「僕がどれだけうるるんが好きか、
 丁寧に説明したらね、
 ちゃんとわかってくれたんだ。

 今ではね、うるるんの可愛さを
 メールで送り合ってるの」



「なんだ、それ」



「見て見て。これ、桃ちゃんが撮った
 うるるんの画像。

 恥ずかしそうに笑ってるでしょ?」



「俺の目に、璃奈以外の女を映すな!」



「この控えめな笑顔が、可愛くない?」



「だから、スマホしまえって!」



「もう桜牙は、
 璃奈ちゃんへの愛が深すぎなんだから」
 



「当たり前だろ! 璃奈は
 満月が嫉妬するほどの美貌を、
 兼ね備えているからな」



「はいはい」



「はいはいって何だよ!
 璃奈の可愛さを否定する気かよ!」




僕の隣に座る猛犬は

吠えまくっているけれど、


僕はすでに

脳内を大好きな子で

埋め尽くしていて、


月が耳を塞ぎたくなるほどのワメキも
余裕でスルー。




桜牙ごめんね。



毎晩

ガーデンで過ごすこの時間は、

うるるんのことだけ考えていたいから。