ミルフィーユ王子はキュン死しそう




「うるるんと一緒に月を見つづける
 チャンスはあったのに、
 それを僕が踏みにじったんだよ。

 サイテーすぎて、
 自分の首を絞めたくなっちゃう」



「ひ弱なミルフィーユ王子に
 そんな握力、無いくせに」



「アハハ~、だね。
 ……って桜牙。
 僕のことをけなしすぎでしょ!」



「そうか?」



そうかって……。



少しは、僕の心の傷をいたわろうとか

思って欲しいものだよ。




「そう言えば、雨璃さ。
 桃って奴は、どうなった?」



「告白を僕が断って、
 自殺されそうになった時は焦ったけど。

 今は、お母さんと二人で
 楽しく暮らしているみたい」



「まだ、
 オマエのことが好きだって?」



「あの頃は、僕しか頼る人が
 いなかったから、錯覚しちゃたけど。

 今は、優しいバイトの先輩がいて、
 その人を好きになったって」


 
「まぁ、他の女に一途な
 ミルフィーユ王子より

 自分だけを大事にしてくれる男に
 なびくわなぁ」