ミルフィーユ王子はキュン死しそう



ベンチから地面に滑り落ちるように

泣き崩れた桃ちゃんは、


『うるちゃんは、もう
 死んじゃったじゃないですか!』



『私が大好きだったうるちゃんを、
 大嫌いにさせないでください!』



大粒の涙をこぼしながら、わめいて



『ハァ…ハァ…ハァ……』


過呼吸で、倒れそうになっていて、



荒れ狂いながらカバンをあさり、

カッターを取り出したかと思ったら



『雨璃さんがいない人生なんて、
 生きていたくないんです!!』


カッターの刃を、左手首に当てた。





きらりと光る刃。


それには僕も、平常心ではいられない。




『まま……待って、待って』


リストカットを

しようとしているよね?



うわぁぁぁ。

桃ちゃんの目がマジだ。


もう人生なんてどうでもいい!みたいな

投げやりな涙目になっているよ。



なんとかして

カッターを奪い取らなきゃ!!