ベンチに座る、僕とうるるん。
二人の間には、
一人分の空きスペース。
透明人間が、僕たちの邪魔を
している気がしちゃうけど、
残念ながらヘタレな僕には、
透明人間を追い払って
うるるんにくっつく度胸はない。
テレを鎮めるように
お月様をじっと見つめる僕たち。
雲が流れてきて
お月様が隠れてしまったタイミングで
うるるんが口を開いた。
「止んで良かったですね」
「えっ?」
「雨です。
日中は降ってましたよね?」
ああ。
天気のことか。
「日中に、パラパラと降った程度で良かったよ。
昨日なんて
天気予報では小雨って言ってたのに、
本降りになったから慌てちゃったし」
「アメリ様、
桃ちゃんの様子はどうですか?」
そう言えば。
まだうるるんに
僕が桃ちゃんに会っていることを
話していなかったっけ。



