薔薇以外にも
いろんな花が咲き乱れるこの場所は、
夜になっても、空の上から
うるるんが花々を眺められるように、
毎日ライトアップをしている。
そのおかげか
「うわ~。綺麗~」
うるるんはガーデンを見渡して
瞳をキラキラに。
「綺麗でしょ?」と
余裕の笑みを浮かべた僕だけど、
心の中では「よしっ!」と
しゃがみ込むほどのガッツポーズ。
「お花たちが大事に育てられているのが
一目でわかります」
そうでしょ?
そうでしょ?
花を見て微笑む、
天使みたいなうるるんを見たくてね
「庭師を雇ったんだ」
「すごい~。プロの方が、
手入れをしてくれているのですね」
「もう定年退職して、
現役引退しちゃったおじさんなんだけど
お花が大好きなんだって。
でも、ちょっと変わった人でね」
「どんな感じの人なんですか?」
「花が好きすぎて、妄想で花たちと
会話できるって言うんだ。
凡人の域を超えた、すごい特技ですね!
って、笑っちゃったよ」
「フフフ。
私が死んじゃってから、
お花のお世話をしてくれる人がいるのか
心配だったので、安心しました」



