慌てて駆けだした私。
門を超える前に、足が止まる。
……えっ?
驚きの光景が目に入り、
私は動けなくなった。
車から降りてきた、アメリ様の腕の中。
二本の三つ編みをたらす桃ちゃんが、
すっぽりと収まっていたから。
寝ている桃ちゃんが、
アメリ様にお姫様抱っこをされている
この状態って……
一体……
どういうことですか?
こんな遅い時間まで……
2人で何をしていたのですか……?
私を排除するかのように
ゆっくりと閉まっていくお屋敷の門。
ガシャリ。
完全に門が締まって、
私はもう、百合園家の敷地の中には
入れなくなってしまった。



