ミルフィーユ王子はキュン死しそう




困惑する脳。



アメリ様がいない未来を考えたら、

悲しくてたまらない。



でも……



幽霊の私が

苦しいって思いながら生きてきた桃ちゃんに

してあげられることは、


アメリ様を譲って

身を引くことしかないよね?






寒さを感じるはずがないのに、震える体。



両手でさすりながら

月明かりが照らす薄暗い門の前で

ひたすら、アメリ様が帰ってくるのを待つ。




でも



待っても待っても、

アメリ様は帰ってこない。





三時間くらい待った、深夜0時。


自動で、お屋敷の門が開いた。



そのすぐ後に、車が一台。



窓はスモークが貼られていて、

中の人までは確認できない。




でも、このナンバーは間違いない。



アメリ様が帰ってきたんだ!


門が締まる前に、

お屋敷の敷地に入らなきゃ!