「桜牙には僕が、
新しい恋に浮かれてるように
見えるってこと?」
「違うわけ?」
「違うよ!」
「違わねぇだろ?」
「だから、違うってば」
完全なる、桜牙の勘違いだから!
「僕はうるるが大好きなの。
その気持ちは、
うるるんが死んじゃった今も
変わらないんだから!」
僕がどれだけうるるんを思ってるか、
わかってないだけでしょ!
桃ちゃんが幸せになるように
あらゆる手を尽くしているのだって、
うるるんと一緒にいるためであって……
「じゃあなんで、
雨璃はそれを食ってるわけ?」
「それって……?」
「卵焼き」
「だってこれは……
桃ちゃんが早起きして作って……」
「オマエが大好きな卵焼きは、
あのメイドが作ったものじゃ
ねぇのかよ?」
そうだよ!
「うるるんの卵焼きを超えるものなんて、
この世に存在しないんだから」
「雨璃さ、
言葉と行動が合ってなくね?」
「…………えっ?」
「俺なら、許せねぇけどな。
璃奈が、俺以外の男が作ったもの食べて、
美味しいって笑ってるとか」



